2018年9月
このファイルには、インストール手順、新機能、NI-488.2で修正された主なバグのリストなど、NI-488.2に関する重要な情報が記載されています。
LabVIEW NXGをご使用の場合は、LabVIEW NXGのサポートおよび注意事項を参照してください。
このReadmeの主な内容は以下のとおりです。
NIソフトウェアをMicrosoft Windows 10と使用する
NIソフトウェアをMicrosoft Windows 8.1と使用する
NI-488.2は、次のオペレーティングシステムをサポートしています。
メモ Windows 32ビットオペレーティングシステムのサポートでは、物理アドレス拡張 (PAE) を無効にする必要がある場合があります。これによりシステムが受ける影響および必要な対策については、ni.com/jp/infoでInfo Codeに「PAESupportjp」と入力してください。
1 NIソフトウェアは、VC2015ランタイムおよび.NET 4.6.2をインストールします。Windows 8.1およびWindows Server 2012 R2でこれらをサポートするには、Microsoft社の更新プログラムを適用する必要があります。これらの更新のインストール方法については、Microsoft社の「KB2919442」および「KB2919355」を参照してください。
2 NIソフトウェアは、SHA-256証明書により署名されています。Windows 7 SP1、Windows Embedded Standard 7 SP1、およびWindows Server 2008 R2 SP1でSHA-256をサポートするには、Microsoftの更新プログラムが必要です。このセキュリティ更新のインストール方法については、Microsoft社の「KB3033929」を参照してください。
NI-488.2は、 Windows 8で導入された高速スタートアップ機能との互換性の問題があることが確認されています。高速スタートアップが有効になっていると、GPIBハードウェアとNI-488.2ドライバソフトウェアが適切に機能できない場合があります。ハードウェアのインストールおよび削除時に発生する問題を回避するために、高速スタートアップを無効にすることが推奨されます。NI-488.2 - Windows用 バージョン 15.5では、デフォルトで高速スタートアップは無効になります。この問題についての詳細は、ni.com/jp/infoでInfo Codeに「Win8FastStartup」と入力してください。
NI-488.2がすでにインストールされているシステムでWindowsをアップグレードすると、DOSサポートを使用できなくなります。この問題を修正するには、インストールの修理を実行します。ドライバがGPIBハードウェアに接続できない場合は、インストールの修理を再度実行してください。
Win16およびDOSサポートは32ビットWindowsオペレーティングシステムで有効です。
以下の表には、NI-488.2でサポートされているアプリケーションソフトウェア(サービスパックを含む)のバージョンがリストされています。NIアプリケーションソフトウェアを使用していない場合は、「Microsoft Visual Studioのサポート」を参照してください。
アプリケーションソフトウェア | 製品でサポートされているバージョン |
---|---|
NI-VISA | 18.51 |
LabVIEW | 2015、2016、2017、2018 |
LabVIEW NXG | 3.0 |
LabWindows™/CVI™ | 2012、2013、2015、2017 |
Measurement Studio | 2012、2013、2015 |
1 システムにインストールされているNI-VISA 5.1以前のバージョンはNI-488.2の使用時に問題が生じる可能性があります。NI-488.2デバイスを使用する前に、NI-VISA 5.1以降にアップグレードしてください。 |
メモ: NI I/O Trace 17.0以降では、NI-488.2 17.0をサポートします。それ以前のバージョンのNI I/O Traceでは、NI-488.2 17.0以降はサポートされません。
NI-488.2 .NETクラスライブラリを使用している場合は、.NET Framework 4.0以上が必要です。NI-488.2 .NETクラスライブラリは、.NET Framework 4.0または.NET Framework 4.5をターゲットにできる任意のVisual Studioバージョンで、Visual C#またはVisual Basic .NETと共に使用できます。
.NET APIを使用するには、NIデバイスドライバの他に.NETクラスライブラリまたは.NETラッパーをインストールする必要があります。.NET Frameworkのバージョンとそれらでサポートされているドライバ、およびインストーラファイルのダウンロード場所については、ni.com/jp/infoでInfo codeに「NETAPIdriversupport」と入力すると表示される『National Instruments .NET Driver Support』ドキュメントを参照してください。
NI-488.2は、32ビットVisual Basic 6.0アプリケーション開発をサポートしています。詳細については、『NI-488.2ヘルプ』の「言語別のプログラミング手順」トピックを参照してください。
NI-488.2は、Microsoft Visual C++ 2005以降を使用する32ビットおよび64ビットGPIBアプリケーションをサポートします。Microsoft Visual C/C++ 6.0およびMicrosoft Visual Studio .NET 2003は、32ビットGPIBアプリケーションのみをサポートしています。詳細については、『NI-488.2ヘルプ』の「言語別のプログラミング手順」トピックを参照してください。
以下に、Windows上でNI-488.2がサポートするNIハードウェアを一覧します。
1 この製品は製造終了となりました。新規の構築には推奨されません。
NI-488.2を含むすべてのLabVIEW製品は、LabVIEWプラットフォームメディアを使用してインストールできます。
LabVIEWプラットフォームメディアを追加注文するには、NIのウェブサイトをご参照ください。
メモ
LabVIEW NXGのインストールは、NI パッケージマネージャを使用して行います。NI パッケージマネージャをダウンロードするには、ni.com/jp/infoで、Info Codeに「NIPMDownload」と入力します。NIソフトウェアのインストール、削除、アップグレードについての詳細については、『NI パッケージマネージャ マニュアル』を参照してください。
NI製品のセキュリティに関する通知を表示または受信登録するには、ni.com/securityを参照してください。NIからの重要な更新の情報については、ni.com/critical-updatesを参照してください。
ソフトウェアとドキュメントの既知の問題のリストはオンラインで参照できます。NI-488.2の既知の問題の最新リストは、NIのウェブサイトを参照してください。
373478: マルチコントローラアプリケーションで、コントローラの1つが電力を失ってEPWRエラーが発生した場合、アプリケーションで使用されているすべてのコントローラがEPWRエラーを報告します。
568289: MAXで構成を保存しているときにGPIB USBコントローラをシステムから削除すると、MAXからGPIB USBコントローラが削除されませんでした。
670170: 自動ポーリングの実行中にサービス要求が停滞すると、I/O操作中にハングが発生することがあります。
647895: NI-488.2の以前のバージョンで導入された問題が原因で、サービス要求のibnotifyにより、サービス要求イベントが発生したときにハングすることがあります。
Windows 10におけるHLK署名のサポートが追加されました。
Borland Cのサポートが終了しました。
582112: GPIB-USB-HS+インタフェースをシステムに接続するとコンピュータがクラッシュすることが稀にありました。
569142: インストーラで、NI I/O TraceがNI-488.2に必要であると通知されます。
433395: GPIBイーサネットベースハードウェアからibwaitおよびibstopの余分な遅延が取り除かれました。
538997: マルチスレッドまたはマルチプロセスのアプリケーションでNI4882 APIを呼び出すと、開いているデバイスハンドルへのAPI呼び出しが保護されていないため、予期しないエラーが発生します。
542306: 非同期IOがENETインタフェースに待機している状態でアプリケーションを終了すると、アプリケーションがクラッシュします。
557236: サイズの大きなキャプチャをテキストファイルにエクスポートするとGPIBアナライザがクラッシュします。
Measurement & Automation Explorer(MAX)における構成機能が、他のNI製品とより一貫した形式になりました。以下が主な変更点です。
NI Web ConfigurationインタフェースからGPIBインタフェースを完全に構成できるようになりました。セルフテストも追加されました。
NI-488.2トラブルシューティングユーティリティが削除されました。GPIBインタフェースは、Measurement & Automation Explorerのセルフテスト機能を使用してテストするか、システム構成APIを使ってプログラム的にテストできます。
506688: NI-488.2ドライバが特定のタイプのUSBエラーから回復できません。このようなエラーは、GPIB操作の進行中に他のUSBデバイスを追加または削除した場合に、一部のシステムにおいて発生します。INI-488.2の以前のバージョンでは、これが発生すると、USB-GPIBインタフェースを使用したプロセスにおいてハングが発生することがありました。また、システムシャットダウン時にハングまたはブルースクリーンエラーが発生する場合もありました。この状況では、検出不可能なUSBエラーが発生した場合のEDVRエラーが発生するようになりました。操作を回復するには、USBとGPIBインタフェースの接続を一度取り除いた後で再接続し、GPIBハンドルを一度閉じた後で再度開く必要があります。
518983: NI-488.2 14.0で発生した問題により、以下の条件下において、GPIB-USB-BまたはGPIB-USB-HS I/Oバス通信はGPIBインタフェースへのハンドルを閉じるまでハングします。
507376: NI-488.2 14.0がインストールされているシステムにNIソフトウェアをインストールすると、インストーラがハングすることがあります。
478063: 仮想マシンの再起動時にGPIB-USB-HS+が応答しなくなることがあります。
121091: ボードレベルibwaitの進行中にibonlを呼び出すと、アプリケーションがクラッシュすることがあります。
121181: 別のスレッド上でibonl呼び出しが待機中の時にボードハンドルを使用しようとすると、デッドロックが発生することがあります。
476357: GPIBイーサネットウィザードは、接続不可能なGPIB-ENET/1000をホスト名と共に追加することがあります。
476487: GPIBイーサネットウィザードのアイコンがWindowsのタスクバーに表示されません。
このリリースでは、GPIB-USB-HS+ GPIBコントローラおよびアナライザのサポートが追加されました。これに伴い、NI GPIBアナライザユーティリティも新しいアナライザハードウェアと併用できるように変更が加えられました。NI GPIBアナライザユーティリティでは、複数のGPIB-USB-HS+アナライザ、および1つの非USB GPIBアナライザの同時使用が可能になりました。
このリリースではWindows Server 2012 R2のサポートが追加されました。サポートされているハードウェアの一覧については、サポートされているハードウェアのセクションを参照してください。
NI4882 API (ni4882.h) で使用される整数タイプが変更されました。unsigned longは、すべてunsigned intに置き換わりました。これらのタイプは機能的に同じで、すべての対応コンパイラを搭載しています。この変更により、64ビットGPIBアプリケーションの別のプラットフォームへの移植性が改善されました。ibnotifyのユーザは、コールバック関数の関数プロトタイプを更新する必要があります。その他の場合、ほとんどのアプリケーションは正常にコンパイルします。この変更は、前バーションのNI-488.2に対して構築されたアプリケーションとバイナリ互換があるため、GPIB-32 API (ni488.h) のユーザには影響しません。
NI-488.2 - Windows用は、より小さいランタイム形式で入手できるようになりました。NI-488.2ランタイムは、NI-488.2のフルディストリビューションに含まれる複数のユーティリティおよび対応ソフトウェアを含まない最小限のインストールです。LabVIEWまたは別のNI開発環境でインストーラを構築する場合、このより小さいNI-488.2サブセットをディストリビューションに含むオプションが追加されました。
319093: IbcSendLLOボード構成を設定した後で、存在しないデバイスをオンラインにしようとすると、EBUSではなくENOLエラーが発生していました。この問題は、すべてのUSBベースのGPIBインタフェースに影響します。この問題は修正されました。
122997: ibwrtaまたはibrda呼び出しでEDVRエラーが返されると、EOIPのステータスビットは間違った設定のままになっていました。
171688: 通知状況にCMPLではなくENDが含まれると、ibnotifyコールバックがENDによってトリガされない場合がありました。
205182: 非同期転送は、正常に転送が完了した場合でも、EABOをレポートする場合がありました。
372832: 非同期転送が完了した後、通知マスクにENDのみが含まれている場合、ibnotifyからのコールバックは呼び出されない場合がありました。
374822: ibnotifyが待機している間にibonlを呼び出すと、状況によってはプロセスがクラッシュする場合がありました。
380705: ibrdaを起動した後すぐに中止すると、PCIベースGPIBインタフェースでデータの受信が可能になっていました。これはPCIベースGPIBインタフェースがリスナとしてアドレス指定されている場合で、読み取りが進行中でないときに発生します。このデータは失われ、復元することはできません。
404267: 場合によって、GPIB-ENET/1000で非同期転送を実行している際に、ハングする場合がありました。これには、NI-488.2ドライバとGPIB-ENET/1000ファームウェアの両方における修正が含まれます。GPIB-ENET/1000のユーザは、GPIB-ENET/1000ファームウェアのバージョンを1.1.0にアップデートするとこの修正が完全に反映されます。
405414: 場合によって、DCASビットがレポートされた後に正しく消去されない場合がありました。これによってDCASビットはその後に続く呼び出しでレポートされていました。
418661: 場合によって、ibnotifyコールバック関数が非同期転送の完了によってトリガされる場合、ibnotifyおよびibcntl変数が不正な場合がありました。
425931: 非同期操作の進行中にibstopを呼び出すと、予想に反してEABOエラーがレポートされない場合がありました。
464114: GPIB-USB-Bコントローラを使用する場合、ibstop呼び出しのすぐ後に続く呼び出しが、不正に中止される場合がありました。
463966: Windows 7でUSB 3.0ポートを介してGPIB-USB-HSハードウェアに大量の書き込みを行うと、パフォーマンスが顕著に低下していました。
332479: GPIB-USB-BおよびGPIB-USB-HSコントローラでは、デバイス挿入後の最初のI/O操作が途中で終わる場合がありました。
240000: GPIB-USB-BおよびGPIB-USB-HSコントローラで、ibwaitおよびibnotifyがCIC、LACS、TACSビットを検知できない場合がありました。
191044: GPIBアナライザがキャプチャを保存するときに、自動的に正しいファイル拡張子を追加しない場合がありました。
87073: GPIBアナライザは、データのキャプチャ中にアプリケーションと閉じると、保存するようメッセージを発行しない場合がありました。
WindowsメニューバーからNational Instruments→NI-488.2→GPIBヘルプと選択して『NI-488.2ヘルプ』を参照してください。
NI-488.2をLabVIEW NXGと組み合わせて使用する場合は、以下のことについて注意してください。
LabVIEW NXGのソフトウェアサポートは、以下の点で異なります。
サポートはLabVIEW NXGに搭載されている以下のデバイスで異なります。
<Ctrl-H>を押してマウスカーソルをオブジェクトの上に置くと、LabVIEWのコンテキストヘルプが表示されます。
LabVIEWウィンドウの右上隅にある検索バーを使用して項目を検索します。検索結果のコンテキストヘルプを参照することもできます。
その他のドキュメントは、ni.com/manualsで参照できます。
LabVIEWを起動して学習タブをクリックします。
LabVIEWのレッスンはレッスンタブにあり、LabVIEWのサンプルはサンプルタブにあります。レッスンとサンプルの手順に従ってください。
コマンドライン引数を使用してインストーラのユーザインタフェースおよびダイアログボックスの一部またはすべてを非表示にすることにより、ほとんどのNI製品のインストールを自動化できます。
お使いのNI製品がMicrosoft .NET 4.0を使用している場合は、NIソフトウェアがインストールされる前に.NETインストーラが実行され、NIソフトウェアのインストールが始まる前にマシンの再起動が必要になる場合があります。.NETによる再起動を回避するには、NIソフトウェアをインストールする前に別途.NET 4.0 をインストールしてください。
NI製品のインストールの自動化の詳細については、以下の技術サポートデータベース記事を参照してください。
Windowsオペレーティングシステムの最新バージョンであるMicrosoft Windows 10では、以前のバージョンと比べて機能が大幅に変更されています。Windows 10には、新機能が追加されているほか、Windows 7とWindows 8からの機能も統合されています。NIのWindows 10サポートについては、ni.com/windows10を参照してください。
NIソフトウェアをMicrosoft Windows 8.1にインストールすると、LabVIEW、Measurement & Automation Explorer (NI MAX)、およびNI 起動ツールなどのNIアプリケーションソフトウェア製品へのショートカットを含む新しいタイルがアプリ画面に表示されます。Windows 8.1におけるNIのサポートについては、ni.com/windows8/jaを参照してください。
著作権
© 1995-2018 National Instruments.All rights reserved.
著作権法に基づき、National Instruments Corporation (米国ナショナルインスツルメンツ社) の書面による事前の許可なく、本書のすべて又は一部を写真複写、記録、情報検索システムへの保存、及び翻訳を含め、電子的又は機械的ないかなる形式によっても複製又は転載することを禁止します。
NIは他者の知的財産を尊重しています。お客様も同様の方針に従われますようお願いいたします。NIソフトウェアは著作権法その他知的財産権に関する法律により保護されています。NIソフトウェアを用いて他者に帰属するソフトウェアその他のマテリアルを複製することは、適用あるライセンスの条件その他の法的規制に従ってそのマテリアルを複製できる場合に限り可能であるものとします。
エンドユーザ使用許諾契約及び他社製品の法的注意事項
エンドユーザ使用許諾契約 (EULA) 及び他社製品の法的注意事項はインストール後の以下の場所にあります。
米国政府の権利の制限
お客様が米国政府の機関、省又はその他の事業体 (「米国政府」と総称する) である場合、本書に記載の技術データの使用、複製、再製、公表、修正、開示又は転送は、民間機関用の連邦調達規則52.227-14と軍事機関用の国防省連邦調達規則補足252.227-7014及び252.227-7015に基づく限定権利条項の適用を受けます。
IVI Foundation Copyright Notice
Content from the IVI specifications reproduced with permission from the IVI Foundation.
The IVI Foundation and its member companies make no warranty of any kind with regard to this material, including, but not limited to, the implied warranties of merchantability and fitness for a particular purpose. The IVI Foundation and its member companies shall not be liable for errors contained herein or for incidental or consequential damages in connection with the furnishing, performance, or use of this material.
商標
NIの商標の詳細については、ni.com/trademarksのNI Trademarks and Logo Guidelinesを参照してください。本書中に記載されたその他の製品名及び企業名は、それぞれの企業の商標又は商号です。
特許
NI製品を保護する特許については、ソフトウェアで参照できる特許情報 (ヘルプ→特許)、メディアに含まれているpatents.txtファイル、又はni.com/patents/jaからアクセスできる「ナショナルインスツルメンツ特許情報」のうち、該当するリソースから参照してください。
375742F-0112